YUKAのきままにアウトプット

ジェンダーについてゆるく語るブログ

「女性活躍」に翻弄される人びと 読んでみました

こんにちは!YUKAです。

今回シェアしたいのは、私が読んだ労働についての本です。

それは  「女性活躍」に翻弄される人びと

 

この本は作者が当事者の取材し、それを基に構成されています。

最長で15年に渡って継続的に取材を重ねたものまであるそうです。

「女性活躍」に翻弄される人びと (光文社新書)

「女性活躍」に翻弄される人びと (光文社新書)

 

 

 

 

皆さんは女性活躍推進法を知っていますか?

女性活躍推進法とは

女性活躍推進(じょせいかつやくすいしん)とは、働く場面で活躍したいという希望を持つすべての女性が、その個性と能力を十分に発揮できる社会を実現するための一連の施策のことである。第2次安倍内閣下における最重要施策の一であり、安倍晋三首相は「すべての女性が輝く社会づくり」を唱える。その基本法は、2015年平成27年9月4日公布・同日施行の女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)である。

                                                                                                        引用:Wikipediaより

つまり、女性が活躍できるように「意識的に昇級の機会を女性に与えてください」

ということです。

ちなみに政府が2016年に掲げた女性活躍推進法では2020年までに少なくとも女性の役職者を30%ということを掲げていますが、未だに12%というのが現状です。


この本のメインは女性活躍推進という労働の整備がなされて女性が苦しんだ話です。また、男性についての悩みについても触れられています。

 

※今まで女性の地位が低かったのは事実です。

なのでもしかしたら私のこの書き方が「女性の地位を確立しろ!」というようなニュアンスで受け取られてしまうかもしれません。出来るだけ、言い方を変えたりしているので大丈夫だとは思いますが、あくまで私が疑問に思ったことを投げかけているだけなのでご理解いただければ嬉しいです。

 

それでは、読んでいた中で特に面白いな思うトピックをみなさんにシェアしようとおもいます!

 

ケース⒈ 管理職になりたがらない女性

 

Aさん(既婚者・子持ち1)は女性活躍推進法もあって、企業から昇進の声がかかりました。しかし、彼女はその昇進を蹴って「そこそこの働き方」を選んだのです。

 


理由は、会社からの期待や圧力。

 

 

女性活躍推進法でますますプレッシャーが彼女にかかりました。

今まで重い責任のある仕事についたこともありませんし、姑の目もあって男の子も出産したいと話していたそうです。

彼女は

 

「産め」

「働け」

「活躍」

 

この3重圧をかけられていたのです。
一方夫は、企業が合併してしまい、長時間労働が強いられ待遇も悪化しました。
そういったこともあって彼女は昇進は蹴りましたが、仕事を続けていました。
しかし彼女には仕事を続ける理由が他にもありました。


保険

 

一旦仕事をやめしまうと再就職が難しかったり、時代が変われば女性の生き方の流行りも変わる。そう書いてありました。

そうなんですよね、今の女性の働き方って国家の状況に左右されているんですよ。

女性は家というポジションから、今までは家庭も子育てもバリバリやる人が一流とされています。

 

今後一切残業のなくてもつける管理職があるなら受ようかな。

と言葉をこぼしたそうです。

 

でもこれって企業の本来あるべき姿だと思いませんか?笑

 

 

ケース2.男性たちを襲うプレッシャー


Bさんは物流業界の人事部部長。彼は、女性登用に悩んでいました。女性活躍推進法のこともあって、彼は女性の管理職就任へ向けて頑張っていました。しかし、その管理職へ声をかける女性たちは一向に管理職への就任を受け入れてくれるそぶりは見せてはくれませんでした。(声をかけたのは子育て中の女性たち)


これは今まで順調にいっていましたが、女性登用という壁にぶち当たっている人です。
ここで問題なのは
子育て中への女性への両立支援という配慮と同時に、責任の重い立場への積極登用をすすめるという社の方針に矛盾を感じながらも、逆らえない幹部社員たちの深い葛藤も見受けられることです。

 

しかし、女性たちが昇進を断るというのは、登用推進役として任務の未達成で人事評価を下げかねない危険要因ともなっているのです。

 

また、この問題は現在の平社員の男性へも影響していきます。この推進法があることによって、同じ評価を受けていても、女性というだけで昇進の優遇がなされるからです。

 

「女性優遇」

 

そう捉えられても仕方ありません。

そういったこともあって、社内からの不満も聞こえて来るのは当たり前ですよね。

 

 

 

さて、違った視点からみた女性登用の問題を今回取り上げてみました。皆さんどうかんじましたか?

 

 


女性活躍が推進されているにもかかわらず、女性は積極的に管理職のポストにはつこうとしませんが、ここにはどのような問題があるとおもいますか?

 

どうしたら平等な評価がなされながらも、女性の管理職登用が実現できると思いますか?

 

男性が女性のように育児・子育てをするにはどうしたらいいと思いますか?

「男性が主夫業をする」と考えたことはありますか? 

 

 



ここで私が主張しておきたいことは生物的な性別・SEXではなく、社会的な性別
・GENDERにおいて格差がなされているということです。出産ができるのは女性のみがです。

 

だからといって、女性が育児をしなければならないという理由にはならないはずですよね。

 

女性は出産に休む期間は、最短だと8週間です。

労働基準法第65条
  1. 使用者は、6週間(多胎妊娠の場合にあつては、14週間)以内に出産する予定の女性が休業を請求した場合においては、その者を就業させてはならない。
  2. 使用者は、産後8週間を経過しない女性を就業させてはならない。ただし、産後6週間を経過した女性が請求した場合において、その者について医師が支障がないと認めた業務に就かせることは、差し支えない。
  3. 使用者は、妊娠中の女性が請求した場合においては、他の軽易な業務に転換させなければならない。

                                                                                                                  引用:Wikibooksより

約1ヶ月半くらいでしょうか、短いと感じますか?長いと感じますか?

 

 

なぜ女性だけが育児休暇を取るのでしょうか。

言い方を変えればなぜ男性だけが育児休暇を取得しくいのでしょうか。

 

いま社会では「女性の活躍」として法整備が整えられていますが、男性の育児への参加を促すような動きはあまりみられていません。

これでは女性だけに負担がいきます。また、女性だけの選択肢が増えていくことになります。

男性は、仕事のみをしなければならないのでしょうか。

女性だけの地位だけをあげて・選択肢を増やしていくだけでいいのでしょうか。

 

 

皆さん、今一度自分たちの仕事について、生活について考えてみてください。

そして、意見等あればコメントください!